以下の内容にネタバレが含まれる可能性あるので、まだ読んでいない方は、注意してください。
女子高生の青木ルリは、ある朝目覚めると頭にツノが生えていた。
驚いたルリに母親が明かしたのは、実の父がドラゴンだということだった。
自分がドラゴンとの混血であることを知ったルリは、一時的に戸惑いを感じたものの、意外にもスムーズに状況を受け入れていく。
特殊な状況に置かれた主人公が、それを前向きに受け止め、周りの人々も寛容に受け入れていく。
他の主人公ならば、ツノが生えたことに慌てふためき、隠し立てしようとしたり、自己嫌悪に陥ったりするかもしれない。
しかしルリは、ツノを隠さずに学校に通い、友人にも素直にカミングアウトする。
火を吐くことに戸惑いを感じつつも、それに立ち向かおうと努力する。
周囲の人々も、ルリの特殊な状況を受け入れ、彼女を今までと変わらず接している。
これは、多様性を尊重する現代社会の理想の姿を表しているようだ。
マンガの絵柄は可愛らしく、ルリの豊かな表情が魅力的。コマ割りも読みやすく、マンガ初心者でも楽しめるだろう。
ある意味平凡な女子高生の日常を描きつつ、ドラゴンとの混血という特殊な設定を織り交ぜた、心が和むような物語である。
ルリの成長と、今後開花するドラゴンの能力に注目が集まるだろう。
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